かくかくしかじか

かくコト、かくモノ

回り道もまた楽し(1) - 始まりは「かな書道」

一周回ってかな書道

字を書くのがあまり上手くないのですが、ひょんなことから「かな書道」の本を買ってしまい → 上達しないので「ペン習字」を始め →「書道」も気になって始め → 「かな書道」の魅力を改めて感じて再開、という道を歩んでいます。

ほとんど独学ですが、楽しみながら続けられたら良いな、と思っています。


きっかけは、美しすぎる「百人一首の散らし書き」

「美しく書けるかな書道入門」と「解説 百人一首」

本屋でたまたま手にとった「かな書道入門」。ページを開くと、百人一首などの和歌が、美しい散らし書きでいくつも載っていました。

「きれいだなあ。美術館や博物館でみたことがある書き方だけど、この本の通りに練習すれば、書けるようになるのかな」と、しばらくの間考えました。

そして、高校時代に百人一首が大好きだったことも思い出しました。

「美しく書けるかな書道入門」

トップの写真、左側の本です。著者の高城弘一(たかしろ こういち)氏は、大東文化大学 文学部書道学科准教授で、書道のコミック「とめはねっ!」7・8巻に登場する桑野先生のモデルにもなった方。かな書道のテキストは何冊か持っていますが、その中でも大好きな本の1つ。

現在は中古でしか見かけないのが残念。良い本なので再販してほしいですね。

「復刊リクエスト」という方法も

復刊ドットコム」では、リクエストが集まった本の復刊をしています。私もリクエスト投票をしておきました。

解説 百人一首

トップの写真、右側の本です。学生時代にソフトカバーの単行本を買って、何度も「ながめて」いました。橋本先生による歌の解釈は分かりやすくて面白いけれど、細かい説明の方はちょっと難しかったので。笑

永井文明(ながい ふみあき)氏の挿し絵が、ヘンテコで楽しく、今でも百人一首の歌を読んだり聞いたりすると、そのイラストを一緒に思い出してしまう事が多いです。

今、少しずつ読み直しているところです。エピソードや古典の引用なども載っていて、がんばって読むと、「ああ、こんな人だったんだ!」と分かり、作者に親しみがとても湧いてきます。

今は文庫本でしか出版されていませんが、電子版は挿し絵が載っていないので、紙の本の方がおすすめです。

単行本「解説 百人一首」の復刊リクエス

文庫版の表紙もおしゃれでいいけど、このカオスなイラストが忘れられない、という人も多いのでは。リクエスト投票しておきました。


「かな書道」を独学で始めてみましたが...

本屋で、「かな書道入門」を棚に戻したり、また手にとったりということを何度か繰り返していたのですが、思い切って買ってみることにしました。

書道なんて義務教育で習ったきりで、書けるかどうかも分からなかったのですが、「絵が趣味だから、その延長線上で練習すれば何とかなるのでは?」、とも考えていたのです。それ以降は、道具を少しずつ買い足しながらしばらく練習を続けました。

でもしばらく練習を続けていくうちに、「絵筆と書道の筆とでは、かなり勝手が違う」ということが、だんだん分かってきました。

かな書道の他の本や、DVDなども買ってみたのですが、あまり目立った上達はしません。教室に通うには、月々数千円かかるのでちょっと厳しい。気になっている通信講座もあるのですが、今のレベルからすると、ついていけるかどうか心配。

気になっている「かな書道の通信講座」

大東文化大学教授の、高木厚人先生監修の通信講座。潤渇があって、奥行きが感じられる美しい書風です。もう少し上達したら、考えてみようかな。

そもそも、普段の字が悪筆で、急いで書いたものは人様にあまりお見せしたくない程なので、「ペン習字で、基礎を作った方が良いかも?」と、だんだん思い始めました。

この話の続きは、次の記事で。

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