スケッチブック・スケッチパッドを手作りで
目次
- 水彩紙とパンチ、プラ板、とじ具で作る「基本のスケッチブック」
- 「スケッチパッド」の作り方
- 応用:「スケッチパッド」を「スケッチブック」に
・応用1:「スケッチパッド」を「スケッチブック」に
・応用2:「パンチして作成したスケッチパッド」を「スケッチブック」に - 「ツイストリング」シリーズ
- 水彩紙は、サイズ展開が多いものを
水彩紙とパンチ、プラ板、とじ具で作る「基本のスケッチブック」
左の絵は、葛西臨海公園の観覧車を、上の池から見た景色。
右の絵は、川越の伊佐沼。浮き島に鳥が2羽いました。
好きなサイズで作れて、絵の取り外しや紙の補充も簡単
水彩紙とプラ板にパンチし、とじ具で一緒にとじれば「基本のスケッチブック」の完成です。
描いた絵をスケッチブックから外せるので、絵の汚れや傷みの防止になるし、紙は、必要な枚数だけとじておけば軽いし、出先で残りの枚数の心配もせずに済みます。
パンチやとじ具は「ツイストリング」が、パンチ穴が小さく使いやすいです。この記事後半の「『ツイストリング』シリーズ」で、詳しく説明しています。
プラ板は、ホームセンターや百均で入手できます。ポリプロピレンで、片面にエンボス加工があるものだと、滑りにくくて良いです。
「スケッチパッド」の作り方
絵具をたっぷりつけて描く場合、スケッチブックよりも、四方を糊で固めた「スケッチパッド」の方が、紙がたわまなくて良いです。私は好きなサイズのものがない時はよく手作りしています。
1.水彩用紙を好きな枚数分用意し、厚紙を同じ大きさにカットして一番下にセットします。クリップで水彩紙の短辺側をはさみ、1つの長辺側にマスキングテープを貼ります。
2.ボンドを水彩紙の裁断面に塗っていきます。指で塗ってもいいのですが、小さなヘラがあれば、ボンドをあちこちに付けて汚してしまうことが少ないのでおすすめです。
3.乾いたらマスキングテープを取ります。絵を描き終えたら、この部分にパレットナイフなどを差し込んで剥がします。
応用:「スケッチパッド」を「スケッチブック」に
写真は、はがきサイズ(写真左上)、B6サイズ(写真左下)、SMサイズ(A5リング使用、写真右)です。
家で使用するならパッドのままでいいのですが、持ち歩くなら、とじ具とプラ板のカバーをつけると水彩紙が傷みにくいです。
パンチやとじ具については、次の見出し「『ツイストリング』シリーズ」を参照してください。
応用1:「スケッチパッド」を「スケッチブック」に
- プラ板を「スケッチパッドのサイズ + パンチ穴のスペース」の大きさにカットしたものを、2枚用意します。
- スケッチパッドの裏に両面テープを貼り、プラ板の1枚に固定します。
- もう1枚をスケッチパッドに重ね、とじ具でとじます。
応用2:「パンチして作成したスケッチパッド」を「スケッチブック」に
パンチした水彩紙でパッドを作り、スケッチブックに仕立てたものです。
描き終わったら剥がして、同じとじ具にとじれば、描き上げた作品の収納ケースを別に用意する必要がありません。
このパッドはリングから外さないと、紙を全部剥がせないのですが、その手間を逆に利用して、ボンドをつけない部分を内側にしておくと、汚れがつきにくいです。
小さいサイズや、厚手の水彩紙を使ったものなら、ボンドを塗るのは「上下と外側」だけでも大丈夫です。内側はとじ具で押さえられているので、ボンドなしでもあまり反りません。
「ツイストリング」シリーズ
とじ具は、ルーズリーフでも良いのですが、B6やはがきサイズなど小さなものなら、リヒトラブの「ツイストリング」というシリーズの方が種類が多く、リングが小さくて絵が描きやすく、パンチ穴も小さいので絵を描くスペースがより広く取れます。
ツイストリングの専用パンチ
「リヒトラブ ワンサードパンチ」は、最大A4までパンチできます。
A4以下のサイズでは、片側に余分な穴が空いてしまうことが多いので、紙の下側に穴がくるようにパンチした方が、仕上がりがきれいです。
ツイストリングのとじ具
リングの大きさは、とじる枚数に応じて3種類ありますが、リーフが「最大100枚」とじられるのものが、水彩紙にはちょうどよいようです。A5以下のサイズはノートを購入してそのとじ具を利用します。
A4とB5のとじ具
「製本用とじ具 A4」、「製本用とじ具 B5」があります。A4、B5のツイストノートもありますが、とじ具だけを買った方が安く済みます。
A5〜ハガキサイズのとじ具
A5以下はとじ具の別売りがないため、ツイストノートのとじ具を使用します。
「ツイストノート A5」は、とじ具を、A5のスケッチブックや、A4の横開き(短辺綴じ)のスケッチブックで使用します。
「ツイストノート B6」は、とじ具を、B6のスケッチブックや、B5の横開き(短辺綴じ)のスケッチブックで使用します。
「ツイストノート A6」は、とじ具を、はがきサイズ(A6)のスケッチブックや、A5の横開き(短辺綴じ)のスケッチブックで使用します。
水彩紙は、サイズ展開が多いものを
A5、B6のスケッチパッドやスケッチブックは、A4、B5サイズの天糊とじパッドを半分に切ってから作ります。はがきサイズは、天糊とじタイプもありますが、「はがき用紙」の方が、1枚あたりの単価が安いです。
「ミューズ ホワイトワトソン」は、厚手で絵具の発色も良いので、よく使っています。人気のある定番商品のようで、「A4」「B5」「はがき用紙」と、サイズも豊富です。