かくかくしかじか

かくコト、かくモノ

携帯用水彩 (1) - パレットをカスタマイズして、描きやすく

カスタマイズしたパレットの使用例

携帯用の固形透明水彩は「ウィンザー&ニュートン」のものをよく使うのですが、パレットが金属で重く、外へ持ち出すのが億劫になっていました。

もっと気軽に使えるものはないかと、サクラクレパスの「プチカラー 12色」を試してみたところ、軽いし、色を混ぜるスペースが広くて調色がしやすく、パレットを開いたら「底が平らになる」ので、スケッチブックに載せても安定します。とても使い勝手が良いので、いつも使用している絵具を取り付けられるように加工してみました。

中にセットしてある水彩絵具は、この価格帯の中では良い色なので、これから水彩を始められる方は、まずはそのまま使用してみて、好みに合わないようだったら他のメーカーを検討する、という風にしてもいいかもしれません。


カスタマイズの手順

1. パレットの中のトレーを外す

他メーカーのハーフパン(容器に入った固形水彩。ホールパンとその半分のハーフパンがあり、携帯には後者を使用することが多い)を取り付けるには、絵具をトレーごと外す必要がありますが、両面テープがかなり強力で、剥がす時に折れ皺が入るため、トレーの再利用は出来ないのでご注意ください。また、両面テープの粘着剤がパレットに残りますので、ガムテープを何度も密着させて剥がす、といことを繰り返してください。この時、ガムテープを180度折り返して剥がすようにすると、粘着剤が取れやすいです。

トレーを取った後は、ハーフパンの裏に直接両面テープを貼って好きな配置に並べることもできますが、ハーフパンの底にマグネットシートを貼り、パレット内面の底に金属板かマグネットがつくシートを貼ると、配置換えや使い切った後の補充がしやすいです。

2. マグネットシートを切って、ハーフパンの底に貼る

マグネットシートを切って、ハーフパンの底に貼ったもの

マグネットシートは百均のものでも十分です。文具・オフィス用品の店や通販で薄手のマグネットシートも売られていますが、細かく切って使用するので、あまり薄いものだと磁力が弱くなり、ハーフパンが落ちやすいです。

3. パレットに「マグネットシート」を貼る

私は「マグフレンズ」という商品を使用しています。少し厚手で重いですが、汚れがつきにくいので掃除が楽です。

マグネットがくっつくホワイトボード 強粘着のり

参考:他のメーカーのもの

シンワ測定の「スチールシート」は軽くて薄く、加工がしやすいです。しかし表面が紙なので、汚れがつくと取れづらいため注意が必要。下記のホルベインのプラケースも持っているのですが、それに使用されているシートと同じもののようでした。

ホルベインの「パームボックス」(パレット)は、底にマグネットシートが貼ってあり、同社のマグネット付きのハーフパンを入れて使うものです(最初から絵具がセットされているものもあります)。パーテーションがあるのでパンがズレにくく、他社のハーフパンでも、マグネットを貼れば追加できます。


パレットをスケッチブックに取り付けよう

このパレットを、前回の記事の「とじ具の開閉ができるスケッチブック」に取り付けると、立ったままでも絵が楽に描けるようになります。

取り付け方の手順は、次の記事「携帯用水彩 (2) - スケッチブックにパレットを取り付ける」へ。