かくかくしかじか

かくコト、かくモノ

回り道もまた楽し(2) - ペン習字から書道へ

目次

  1. ペン習字の競書誌が、書道をやり直すきっかけに
    筆ペン
    ペン習字の「かな」
    ペン習字の「漢字三体」
    競書誌の良いところ
    原点回帰
  2. 独学でも、意外と楽しめる「書道」
    古典の臨書で練習を開始

草書を練習中

草書を練習中です。


ペン習字の競書誌が、書道をやり直すきっかけに

日ペンの講座を修了後、少し経ってから「ペンの光」というペン習字の競書誌をしばらくやっていました。

「競書誌」とは、書道団体が発行する雑誌です。掲載された手本を繰り返し練習した後に清書をし、本部に送ると審査されて級位や段位が誌上に載ります。

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筆ペン

「筆ペン部」では、手本を筆ペンで書くのですが、合成繊維の穂先がピンピンしていて、折れやハネの角度がなかなか決まりません。色んなメーカーのものを試してみたのですが、ピンピンする度合いが若干違うくらいでした。

書道で、基礎からやり直した方が良いのでは?と思いました。本物の筆の方が、まだ上手くいくような気がしました。

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ペン習字の「かな」

「かな部」では、ペンを使って和歌や俳句を書くのですが、私には、ペンだと柔らかい線が出しづらかったです。「課題参考」の書風は「日ペンの字典」のものとはかなり違うのですが、「日ペンのかな字典」はなく、書き方に迷った時は市販のかな字典を用いていました。

「かな書道」を一番最初にやってみた時、全然上手く書けなかったのですが、その時に使っていた「かな用筆」の方が、まだ書きやすいように感じました。

かなの古典では「高野切」や「継色紙」が好きなのですが、市販のかな字典にもよく載っていて、その書風でも練習がしたいなと思い始めました。

ペン習字でかなの練習

かな部は「手本」ではなく「課題参考」なので、

自作の手本を作って練習していました。

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ペン習字の「漢字三体」

「漢字部」では、楷書・行書・草書の三体で二字熟語を書くのですが、中でも草書が一番好きでした。手本が「日ペンの字典」とは違うくずし方で書かれていることが時々あり、なぜだろうと思い書道の字典もよく引いていました。

書道の字典には、古来より良き手本とされてきた書家や石碑の文字が、数えきれないほど載っています。繰り返し見ていくうちに、好きな書家が少しずつ増えていきました。

書道団体の書風で練習を続けていくのもいいけど、視野をもう少し広げてみたいな、と思うようになりました。

「新書源」のページの一部

書道の字典「新書源」の、ページの一部

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競書誌の良いところ

競書誌は、その団体の書風を学ぶのには、とても良い方法だと思います。書道かペン習字のどちらかで、ある程度の経験がある方や、手と頭が柔軟な方だったら、競書誌をやりながらもう一方を学び始めるということは、そう難しいことではないのかもしれません。

でも私はどちらも初心者で、あまり器用な方でもないので、競書誌はひとまずお休みして、書道を始めようと思いました。

少し書道で経験を積んだ後、やっぱり日ペンの書風って良いよね、と思えるようになったら、またお世話になるかもしれません。

原点回帰

思い起こせば、もともと独学で始めた「かな書道」が上手くいかず、基礎作りのためにペン習字の通信講座を受講したのですが、修了しても何か物足りない感じが残っていたため、競書誌をやってみたのです。

でも結果的に、それが書道をやり直すきっかけとなり、原点回帰へと導いてくれました。

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独学でも、意外と楽しめる「書道」

それ以降、市販の書道のテキストをいくつか買い、道具も「これだけは必要」というのものをいくつか揃えて、書き始めました。

筆がいうことを聞かず、ちっとも上手く書けないのですが、なぜかやっていると楽しいのです。子供の頃は、クレヨンや絵具でぐしゃぐしゃと自由に絵を描いていましたが、あの開放感にちょっと似ているかもしれません。

しばらく書いていると、精神が統一されて心地良くなってくるし、終わった後も気分がすっきりしています。

古典の臨書で練習を開始

今は楷書を中心に練習し、気が向いた時に草書などの気に入った書体を少しずつ書いています。このページのトップの写真は、「書譜を習う」という本で練習して書いたものです。下敷きは、同じ出版社の「改訂版 書道技法講座」シリーズの付録のものを使用しています。同じ9分割なので、使いやすいです。

ペン習字をメインでやっている方も、気分転換にちょっと書いてみませんか?

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